事故を起こした時の適切な行動は?間違った選択を回避するアプリを紹介!
2019.07.05 レビュー
車のドライバーは、誰でも交通事故を起こす可能性があります。
しかしこれは一番避けなければいけない問題ですよね。
アメリカでは、毎年1300万件以上の交通事故があるというデータがあります。
1日に約3万5千件もの交通事故がアメリカでは起こっているという事になります。
ちなみに日本国内では、平成30年の警察庁のデータによると約43万件もの交通事故発生の報告がされているようです。
もし、あなたが事故を引き起こしてしまったらどのような行動をしますか?
事故を起こした後の対応次第で、解決までの流れを左右することもあります。
「まず最初は何をすればいいの?」
「相手にはどのようにコンタクトをとればいいの?」
「どういうタイミングで保険会社に報告したらいいの?」
事故に遭った方たちの安否を確認するのが最優先ですが、小さな事故でもこのように焦る方も多いでしょう。
このような場面でもスムーズに対応出来るようにサポートしてくれるアプリがアメリカで発表されとても注目を集めています。
さっそく紹介していきます。
事故を起こしてストレスフルな状態でもスムーズに対応!
事故後のドライバーは、事故を起こしてしまったという精神的な混乱を抱えながら、
警察やレスキューに連絡したり、補償をするための保険金を請求したり、その他にも様々な対応に迫られます。
このような状態のドライバーが、事故後にスムーズに対応出来るようにするために
テレマティクス(運転状況のデータ取得)およびAI(人工知能)を組み合わせることで、事故後の適切な行動を誘導するサービスを提供します。
サービス名:Accident Advisor
サービス開始:2019/05/14
メーカー:Volvo Car USA LLC (Volvo Car Groupの子会社)[www.volvocars.com/us]
利用環境: 車種問わず、VOLVOの2015.5以降のモデルのすべてに設置されている
利用金:無料
なぜ、このサービスが世界で注目を集めているのでしょうか?
“CONNECTED CAR”(コネクテッドカー)
皆さんはこの言葉を知っていますか?
車の機能をWiFi、インターネット、Bluetoothなどで外部のデバイスやクラウドサービスに繋ぐことで様々な情報やサービスを拡張できる自動車として世界で話題になりました。
特に、電気自動車を開発する会社TESLA(米)、Googleの子会社であるWAYMO、UBERなどのグローバル企業などは、ドライバーをサポートする役割を持つコネクテッドカーのサービスに注目しているようです。
これらの機能の中には、ドライバーの代わりに周囲の状態を把握した上で自動運転を行うことを可能にするものがあります。
コネクテッドカーはIoTの一種です。
AIやセンサーの機能でドライバーのサポートを行い、楽しい体験を提供するのが車業界の大きな課題となっています。
例えば、カーナビ、音楽、通話機能、交通状況を確認してくれるデジタル・コンシェルジュなど。
このような機能を用いてコネクテッドカーを実現しているメーカーも世界中に多くあります。
車の楽しさと利便性だけではなく、運転する時のリスクや安全性に注目して開発される機能が今年の大きなテーマとなっているため、ボルボのサービスは特に世界から注目を集めているようです。
ボルボのアプリではどんなサービスを利用できるの?
今までのボルボの車には、事故を起こした時に救急医療センターに繋ぐ電話サービスがすでに導入されていましたが、どんな事故でもすぐ対応できるための相談サービスを新たに加えました。
サービスの特徴とは?
このサービスを利用する時の流れをチェックしましょう!
ボルボの車には、事故を起こした時に自動的にボルボへ通知するセンサー・システムが備わっており、ドライバーの安否を確認することが出来るようになっております。
もし、負傷をしていないことが分かった場合は、Accident Advisorのアプリが次のステップを案内してくれます。
事故の時のチェックリスト
① Move to a safe location – 安全な場所へ移動しましょう。
② Call for emergency help – 救急医療に電話をしましょう。
③ Do not admit fault to anyone – 誰の過失かを決めないようにしましょう。
④ Document the Accident – 車の状態をすぐ記録しましょう。
①~④のステップが完了したのち次にでAccident Advisorの機能が開始されます。
車の外装などの写真、事故に関するメモ、最寄りの修理屋、 車両保険を請求するときの流れなど、アプリがスムーズに案内をしてくれます。
多くの保険会社や修理屋がすでにAccident Advisorに連携しているので、簡単に手続きを済ませることができます。
この4ステップとAccident Advisorの提案で、解決の流れがすぐリマインドされるのは便利ですね。
事故を起こした時点で、第三者がこのように介入することで冷静に正しい判断が出来るようになっております。
ボルボが技術の先に見据えている事。
「最終的なゴールは事故を起こしてしまった時ドライバーのメンタル面をケアする事と、車をできるだけ早く弊社の水準で修理を済ませることです。」
このサービスはすでにボルボの車に標準搭載されているため、ボルボのオーナーは誰でも利用が可能になっています。
ボルボはそれ以外にも、レッカーサービスを無償で提供するTow for Lifeというサービスを発表しました。
こういったアフターサービスをコネクテッドカーの機能として提供するのはボルボが初めてですが、これから似たようなサービスを備えるメーカーも増えるだろう、とCNETやFORBESなどの海外の大手メディアが予測しています。
参照:
CENT – Volvo Car Accident Advisor will offer a post-crash checklist to keep things moving
Forbs – Volvo To Be First Automaker To Offer Post-Crash Connected Service
アメリカでは、免許を取れる平均的な年齢は16歳で、若くて経験の浅いドライバー向けに安全性を高める機能がよく注目されます。
皆さん、事故を起こした時に、どのような行動を取れば良いか冷静に判断できますか?
もしもの時に分かりやすいアドバイスを提供してくれるアプリがあったらすごく助かりますよね。
技術の進歩で便利な社会になるのと同時に、ユーザーのケアについてもさらに便利になると良いですね。
われわれDMM AUTOは、日本国内の中古車市場に向けて業界初のAI査定でユーザーのカーライフスタイルを開拓しています。
これからも車業界に新しい風を吹かせていきますが「こんな革新的なサービスをみたい」や「こんな機能を使ってみたい」というのがあれば、気軽にコメントしてください!